夏の部屋を涼しく過ごしやすくする方法|現代版・納涼のすすめ

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ドアを開けた瞬間、あのモワッとした熱気に包まれる。仕事終わりでただでさえ疲れているのに、これで一気に気力を削られる。夏の一人暮らし、部屋が暑い。

お金と時間に余裕があるなら、涼しい土地に逃げる「避暑」ができる。でも、平日は仕事があるし、一人暮らしの財布でそんな贅沢はなかなかできない。

そこで思い出したいのが「納涼」という言葉だ。納涼というのは、避暑みたいに涼しい場所へ移動するんじゃなくて、今いる場所で、身近な工夫をして涼しさを作り出すことを指す。風鈴や打ち水、夕涼み。逃げられないなら、その場で涼を生み出す。むしろ、逃げる余裕がない人のための知恵とも言える。

だとしたら、これは完全に仕組み化の話だ。今日は、僕が実際に毎日やっている「現代版・納涼」のシクミを4つ紹介したい。派手なことは一つもない。でも、夏の部屋の過ごしやすさは、この積み重ねで確実に変わる。


シクミ1:冷房・除湿を「弱でつけ続ける」で、帰宅時の絶望を消す

まず一番効くのがこれ。日中や、ちょっとした外出のとき、冷房や除湿を切らずに弱でつけ続けておく運用だ。

これをやると、部屋の温度が一定に保たれる。何が変わるかというと、帰宅した瞬間の感覚が変わる。冷房を切って出かけると、帰ってきたときにまたあの嫌な感覚に襲われる。でもつけ続けておくと、「やっと帰ってきた、涼しい」に変わる。この差は、地味だけど毎日のことだから効いてくる。

ただ、ここは正直に書いておく。「つけっぱなしは電気代がかからない」という話をよく聞くけど、それが本当なのは短時間の外出のときだけだ。エアコンは立ち上げのときに一番電力を食うので、30分くらいの外出なら、切って再起動するより、つけっぱなしの方が得になる。

でも、僕みたいに往復通勤込みで10時間くらい家を空ける場合は話が別で、丸一日つけっぱなしにすると、こまめに切るより割高になる。ざっくり計算すると、平日つけっぱ運用は、切る場合より月2,000〜3,500円くらい高くつく(部屋の広さや遮光の有無で変わる)。

つまりこのシクミは、「節約」じゃない。その月2,000〜3,500円で、”毎日、帰宅時のうだる暑さを消す快適さ”を買っている、という位置づけだ。1日あたりにすると100〜160円、自販機のジュース1本弱。これを高いと思うか、安いと思うかは人それぞれ。僕は「毎日の帰宅のストレスが消えるなら安い」と判断して、今はこの運用にしている。


シクミ2:日中は遮光カーテンで、「暑くなる前」に止める

これは冷房よりもっと地味だけど、発想として大事なシクミ。日中、家にいないときも遮光カーテンを閉めておく

夏の日差しが窓から入ると、部屋の中のものが温められて、部屋そのものが蓄熱してしまう。一度暖まった部屋を冷やすのは大変だ。だったら、そもそも暖まらせなければいい。遮光カーテンで日差しを断てば、部屋が暑くなる前に食い止められる。

これ、このブログでずっと言っている「発生源を先に断つ」という考え方と同じだ。散らかってから片付けるより散らからない仕組みを作る、洗い物が出てから洗うより洗い物を出さない。暑さも同じで、暑くなってから冷やすより、暑くさせない。手前で止めるほうが、いつだって楽だ。


シクミ3:夏は「除湿」がかなり効く

意外と見落とされがちだけど、夏の不快感の正体は、気温そのものより湿度だったりする。同じ28℃でも、じめじめしているのとカラッとしているのとでは、体感がまるで違う。

だから、冷房で温度を下げるだけじゃなく、除湿で湿度を下げるのも効く。僕の体感だと、夏は除湿を使うと過ごしやすさがぐっと上がる。汗の引きも早くなる。

ひとつ注意点として、除湿は方式(弱冷房除湿か再熱除湿か)によって電気代が変わる。機種によっては除湿の方が冷房より高くつくこともあるので、そこは自分のエアコンの方式を一度確認しておくといい。とはいえ、蒸し暑くて消耗するくらいなら、除湿で快適さを取る価値は十分あると思う。


シクミ4:寝づらい夜は、あえて湯船に浸かる

夏の夜、体に熱がこもって寝つけないことがある。そういうとき、一見逆に思えるけど、湯船に浸かるのがおすすめだ。

暑いのにお湯に浸かるの?と思うかもしれない。でもこれには理屈があって、入浴で一度深部体温(体の内側の温度)を上げると、そのあと体温が下がっていく過程で、眠気がやってきて寝つきやすくなる。シャワーだけで済ませるより、湯船に浸かった夜の方が、僕は明らかに寝つきがいい。

寝る少し前に済ませておくと、ちょうど布団に入る頃に体温が下がってきて、いい感じに眠くなる。暑い夏こそ、シャワーで終わらせずに湯船、を試してみてほしい。


まとめ:逃げられないなら、その場で涼を作る

避暑みたいに、涼しいどこかへ逃げられたら理想かもしれない。でも、逃げられないことの方が多い。それなら、今いる部屋で涼を作ればいい。それが納涼だ。

冷房を弱でつけ続けて帰宅時の絶望を消す。遮光カーテンで暑くなる前に止める。除湿で湿度を下げる。寝づらい夜は湯船で寝つきを作る。どれも派手じゃないけれど、身近な工夫で夏を過ごしやすくする、立派な現代版・納涼だと思う。

そして、こういうシクミは一度作って終わりじゃなく、道具を足せばもっと良くなる。次はスマートリモコンを導入して、「快適さはそのまま、電気代だけ下げる」に挑戦するつもりだ。その結果は、またこの記事に追記する。

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